浮気はどこから?男女間の違いや法律上の定義までまとめてご紹介

浮気どこから

異性とお付き合いや結婚をすることになった際、気になるのが浮気問題。

相手にとっては浮気じゃなくても、自分にとっては浮気だという行為もありますし、逆に自分では浮気じゃないと思っていたのに、相手には浮気だと疑われてしまう場合もあります。

そこで今回は「どこからが浮気になるのか?」について、一般的な浮気の定義と、法律上のボーダーラインまで、浮気の境界線についてまとめてご紹介していきます。

1、言葉の意味から考える「浮気」の境界線

(1)「浮気」という言葉の意味

そもそも「浮気」という言葉にはどういう意味があるのでしょうか?辞書で言葉の意味を調べてみると、下記のように記されています。

「気」が「浮(うつ)」ると書いて「浮気」と読むように、言葉の意味としては、気持ちが浮つくことを指します。

言葉の意味だけで考えると、パートナー以外の異性に心が浮ついてしまった時点で、「浮気」ということになりそうです。

(2)「浮気」と「不倫」の違いから考える浮気の境界線

「浮気」と同じような言葉として「不倫」という言葉もありますよね。

世間一般的な認識として「浮気」は配偶者の有無に関わらず、ほかの異性に心が移ろうこと全般に使われる言葉であり、「不倫」は配偶者のある男女が、配偶者以外の異性と恋愛し、性交を行うこととして知られていますよね。

ここでは、「浮気」のボーダーラインについてより深く考えるうえで、「不倫」の意味についても見ていきましょう。

【広辞苑】

人倫に外れること、人道に背くこと。

こちらも漢字の意味のとおり、「倫理」にはずれることを「不倫」と言います。

ただしほかの異性と肉体関係をもったかどうか、不貞行為を働いたかどうかについては明記されていません。

「浮気」と「不倫」の違いについてですが、心がパートナー以外の異性に浮ついた状態を「浮気」、男女関係において人の道にそむく行為をした場合を「不倫」と言えそうです。

2、一般的な浮気の境界線について

「浮気」という言葉の意味だけで考えると、心がほかの異性に浮ついた時点で浮気ということになりそうですが、世間一般の人たちはどう考えているのでしょうか?

ここでは「どこから浮気になるのか?」について、男女別に浮気の定義や境界線の意見を見ていきたいと思います。

(1)男性が思う浮気の境界線

2016年10月17日~2016年10月18日からマイナビニュースが男性500人に対して「Q.どこからが浮気かを教えてください(複数回答)」というアンケート調査を行ったところ、下記のような結果となっていました。

出典:http://news.mynavi.jp/news/2016/10/20/427/

1位 肉体関係       67.6%

2位 キスした       56.6%

3位 お泊まり       48.8%

4位 頻繁に連絡をとりあう 30.2%

5位 手をつないだ     25.6%

約7割という過半数の男性が、パートナーがほかの異性と「肉体関係」を持った時点で浮気と見なしているようです。

そして2位の「キス」と3位の「お泊まり」についても、半数程度の男性が投票。

多くの男性の浮気のボーダーラインが、肉体的な接触があったかどうか、ということに重きをおいていることがうかがえます。

また、男性に多くみられる傾向として、「奥さんがほかの男性と二人きりで会うのは許せないけど、自分が女性と二人きりで会うのはしょうがない」という意見に代表されるように、自分の浮気の境界線と相手に求める浮気の境界線が異なるという点があります。

浮気の境界線についての考え方は、自分だけ特例にせず、パートナーときちんとすり合わせていきたいところですね。

(2)女性が思う浮気の境界線

2016年10月17日~2016年10月19日からマイナビニュースが女性500人に対して「Q.どこからが浮気かを教えてください(複数回答)」というアンケート調査を行ったところ、下記のような結果となっていました。

参考:http://news.mynavi.jp/news/2016/10/20/428/

1位 肉体関係       70.8%

2位 キスした       67.8%

3位 お泊まり       59.8%

4位 手をつないだ     45.6%

5位 頻繁に連絡をとりあう 33.2%

男性同様、女性に対しての調査でも7割以上の人がほかの女性と「肉体関係」を持った時点で、浮気と考える人が多いことがわかりました。

ついで2位の「キス」、3位の「お泊まり」も同様のランキングとなっていますが、女性の方が「キス」や「お泊まり」の得票数が高いのが特徴的。

「キス」や「お泊まり」も、超えてはいけない浮気のラインであると感じている女性が多いことがわかります。

3、恋人と夫婦で違う?法律上の定義から考える浮気の境界線

「浮気」と一言で言っても、ただ恋人として付き合っているのと、婚姻関係を結んで結婚した夫婦であるのとでは、考え方も浮気してしまった場合の償い方も違ってくるでしょう。

ここでは法律上の定義から浮気の境界線を見ていきます。

(1)法律における浮気の定義

現在の日本では、法律で浮気や不倫についての記載や定義、決まりは設けられていません。

ただし、婚姻関係を結んでいる夫婦間においては、貞操義務があると考えられています。

貞操義務についても現在の法律で明文化はされていませんが、配偶者の不貞行為が法廷離婚原因になっていること、重婚の禁止が法律で定められていることなどから、夫婦間において貞操義務は果たすべき義務として認識しておいた方が良いでしょう。

(2)離婚原因や、慰謝料が請求できる浮気のボーダーラインとは?

よく浮気や不倫で離婚、慰謝料請求なんて話はありますが、どこからが浮気として判定されているのでしょうか?

ここで重要になるのはパートナー以外の異性と「不貞行為」があったかどうかです。

法律で「不貞行為に該当する」とジャッジされるケース・されないケースをご紹介します。

①プラトニックラブや片思いの場合

触れ合うことのないプラトニックラブや片思いである場合、不貞行為には当たりません。

不貞行為はあくまで性的な接触の有無を問うものなので、気持ちは関係ないのです。

しかし、気持ちだけなら良いとは言え、相手を思うあまり家庭をないがしろにしていたり、配偶者を顧みない生活をしていると「悪意の遺棄」や「婚姻を継続しがたい重大な理由」に該当する恐れがあります。

これに当てはまると、配偶者から離婚を申し立てられてしまうので、注意しましょう。

②キスだけの場合

キスだけならば、不貞行為には当たりません。ですが、「不法類似行為」とみなされ「不法行為責任」として慰謝料を請求される可能性があります。

③1回だけの場合

不貞行為と判断されるのに、回数は関係ありません。ですから、関係を持ったのが1回限りである場合も不貞行為に当たります。

ただし、継続した浮気に比べ、「1回限りであった」という事実は裁判所でも考慮されるようです。

④酔った勢いの場合

酔った勢いで関係を結んだ場合、こちらも不貞行為に当たります。しかし、酩酊状態など抵抗ができない状況下では準強姦罪となり、不貞行為とは認められません。

⑤しつこく誘われて断りきれなかった場合

いくら言っても相手が聞かず、仕方なく相手をしたという場合も不貞行為に当たります。

相手が諦めないとしても、断ろうと思えば断れるはず。最終的に自分の意思で関係を結んだとみなされてしまうからです。

⑥強姦された場合

強姦された場合、不貞行為には当たりません。不貞行為には「本人の自由意志」が必要となります。

強姦の場合、関係に合意をしていない状態ですので、不貞行為には当たらないとみなされます。

ただし、強姦した場合は不貞行為に当たります。

⑦風俗店で性的なサービスを受けた場合

肉体関係を伴わない場合は、不貞行為ではありません。ですが、性器を刺激するようなサービスは不貞類似行為と判断される場合があります。

この場合、店に落ち度はないので、風俗嬢への慰謝料請求は難しいでしょう。

⑧ホステスから枕営業を受けた場合

ホステスから枕営業を受けた場合は不貞行為となります。この場合も⑦と同じく風俗嬢への慰謝料請求は難しいと考えられます。

⑨パートナーが浮気しているから浮気した場合

妻や夫が不倫をしているから自分も、と浮気した場合も不貞行為になります。ただし、すでに夫婦関係が破綻している場合、慰謝料の請求が難しいケースもあります。

夫婦関係の破綻についての基準はありませんが、「夫婦として共同生活を継続する意思が失われ、回復の見込みがないと客観的に判断できる状態を指す」と言われています。

また、不倫をしているからといって夫婦関係が破綻しているとは限りません。

⑩別居中の場合

夫婦が別居中の場合でも、不貞行為になります。

この場合も慰謝料請求できるかは、夫婦関係が破綻しているか否かで決まります。

⑪内縁関係の場合

内縁関係の場合でも、内縁関係の配偶者以外と関係を持った場合、不貞行為に当たります。

法律上夫婦でなくとも、夫婦としての実体があった場合、法律上の夫婦に準じて考えられるのです。

(3)慰謝料を請求するためには?

民法第770条で定められている、「法廷離婚原因」のうちの一つに「配偶者に不貞な行為があったとき」という項目があります。

不貞行為があったことを証明することができれば、裁判で離婚を請求することが可能です。

ただし、婚姻関係にある人の不倫を立証するためには「配偶者以外の人物との肉体関係を持った事実」を証明する必要があります。

そのため、ラブホテルやシティホテル、又どちらかの家の出入りの証拠写真や動画、セックスをしていたことが立証できる証拠が裁判や慰謝料請求の際には必要となります。

いくらほかの異性と連絡を取り合っていたり、二人でデートをしていたりしたとしても、不貞行為があったかどうかを立証できなければ、離婚請求や慰謝料請求は厳しいと言えます。

これらの証拠をつかむことは大変難易度が高く、証拠として使えるかどうか細かい法律的知識も必要。

徹底的に調べ上げたい場合は、専門家へ依頼する方がよいでしょう。

4、まとめ

「浮気はどこからか」これは長年議論されているテーマであり、浮気のボーダーラインは個人の考え方や性格、生まれ育った国や環境、時代によっても異なってきます。

そのため、パートナーと信頼できる関係を築きたいのであれば、あらかじめお互い浮気についてどういう考え方を持っているか、きちんとすり合わせておくことが大切と言えそうです。